タイムスタンプを用いたプログラム実行点のポジショニング

English is here.

概要

プログラム実行中に、現在実行している場所(実行点)を表す情報
は、現状では静的な情報であるソースコード中の位置(行番号)を
用いる他なく、実行点を一意に特定することができない。この特定
ができれば、デバッグやプログラム理解など、特定の実行パスに注
目する分野に応用でき、有用である。本稿では実行点の特定を実現
する方法として、タイムスタンプを用いた手法を提案する。ループ
や関数呼び出しなど、ジャンプによってプログラムの実行が不連続
になる点でタイムスタンプ値を更新すれば、実行点をタイムスタン
プ値と行番号の組として表すことが出来る。本稿ではまた、このタ
イムスタンプ更新機構をGCCに実装する方法も紹介する。

研究紹介のページへ