Rosettaが起動しなくなったトラブルのメモ

Last modified: 2007/08/01 12:23:14

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現象

Mac OS X 10.4.10 + Microsoft Office 11.3.5の環境にOffice 11.3.6を適用し、その翌日にリリースされたQuickTime 7.2 + iTunes 7.3.1をインストールしたところ、Officeに関係するもの一切が起動しなくなった。調べてみると、QuickTimeをインストールに付随した再起動の後から、以下のような出力がsystem.logに大量に出ていた。

shared_region: 0x34b5ef0: lsf_map: RO mapping #0 not in segmentshared region: 0x34b5ef0: 4 mappings base_offset=0xff0b000

このログはシステム起動時に大量に出るだけでなく、WordやExcelのアイコンをクリックするたびに数行ずつ出力されるので、明らかに関係している。さらに、console.logを見るとシステム起動時に以下のような出力が出ており、prebindingに失敗していることが分かる。

update_prebinding: error 256 running update_prebinding_core

このあたりで確実にRosettaのトラブルであろうと推測。念のため、CD-ROMからまっさらなOffice 2004 for Macをインストールしてみるも、状況は変わらず。


対処

エラーメッセージやRosettaなど、いろいろなキーワードで検索した結果、Apple - Support - Discussions Rosetta no longer working ... が見つかった。bigmac13氏の提案通りに作業すれば解決する。

  1. まず、Java SE 6 Release 1 DP 6をアンインストールする。ただしアンインストーラが附属しないので、パッケージで配置されたファイルの一覧に含まれるファイルを全て削除する。まずはファイル一覧の取得。
  2. $ sudo bash
    # cd /Library/Receipts/JavaSE6Release1.pkg/Contents
    # lsbom -s -f Archive.bom > /tmp/files
    
  3. /tmp/filesの空白をエスケープし、行頭に"rm "を挿入する。vimなら :%s/ /\\ /g と :%s/^/rm / とか。
  4. ファイルとパッケージの痕跡を削除して、手動でupdate_prebindingを実行する。
  5. # bash /tmp/files
    # rm -r /Library/receipts/JavaSE6Release1.pkg
    # update_prebinding
    
  6. bigman13氏にならって、各種のリンクからJava SE 6 Release 1 DP 6の痕跡を消して元に戻すため、/Library/Receipts/JavaForMacOSX10.4Release5.pkgの削除と同パッケージの再インストールも実施した。本質的に必要かどうかは分からないけれど、トラブルシューティングで疲れていたので、これをやらない場合の影響は未調査。

直接的な原因はJava SE 6 Release 1 DP 6のようだ。半年以上前から入れていて問題なかったのだが、QuickTime 7.2のインストールがトリガーになってしまったのだろうか。復旧後にもう一度Java SE 6をインストールしても問題ないようだが(エラーメッセージは出るが実害はない模様)、遠からずLeopardもリリースされるので必要に迫られるまでは入れないでおくことにした。


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Kazutaka Maruyama <kazutaka_(!!at-mark!!)_sanpo-lab.jp>(SPAM対策)